プールFAQ

水質管理編

プールを維持管理していく中で生まれる様々な疑問をFAQ形式でピックアップしました。安全で快適なプールの維持管理にお役立てください。

質問

回答

プールの水の適温は何度ですか?

 プールの水温は22℃以上が目安ですが、遊泳に適する水温は26℃~31℃です。気温は水温より高めで風がないことが理想的です。室内プールでは29~31℃が適温です。競技などの場合は、競技の規則に従ってください。

プールの水が緑色に変色してしまいました。

1.藻が発生した場合
 塩素濃度を高くし、ろ過機を連続運転して殺藻処理して下さい。これでも解決できない場合は水の入替の際、プール壁面の塩素剤で洗浄して下さい。超塩素処理(スーパークロリネーション)を行う場合は、塩素剤を購入している業者に相談の上、実施してください。排水する場合はプール水に塩素がないことを確認してから行ってください。

2.鉄分がある場合
 プール水が薄い黄色になり、プールの壁やフロアの青が緑に見える場合があります。下の「プール水が茶色に変色してしまいました。」を参考にしてください。

プールの水が茶色に変色してしましました。

 鉄分やマンガン分等の影響が考えられます。プール休止時に塩素剤を通常の2~3倍量を入れ、ろ過機を連続運転して下さい。砂ろ過機の場合、凝集剤を使用すると効果的です。超塩素処理(スーパークロリネーション)を行う場合は、塩素剤を購入している業者に相談の上、実施してください。排水する場合はプール水に塩素がないことを確認してから行ってください。

プールの水が濁ってしまいました。

 ろ過機の異常か、有機物(水アカ)が発生しているかと思われます。PHを測定し、アルカリ性の時はうすい酸で、酸性時はソーダ灰で調整して下さい。PHに異常がない時は不溶解物が原因となっている場合がありますので、ろ過装置の確認後に凝集剤を用いて浮遊物を集め、ろ過機を連続運転して下さい。
 また、プールの塗装の表面が白く粉をふいた状態(チョーキング)になって、プール水にとけている場合があります。その場合は、プール水を排水し、プール表面の粉をナイロンブラシなどで洗い流してから、再度給水してください。

プールの水が臭います。

 藻が原因の場合が多いので、藻を取り除いてください。そうでない場合は水が古くなっている可能性がありますので、過マンガン酸カリ消費量を測定し、分析値が高ければ、適量を換水して下さい。
  塩素臭の場合は、クロラミンが増えている場合があります。遊離残留塩素濃度の測定をし、適切な塩素濃度になるよう塩素剤を添加してください。